2014年度の電話相談は前年度比24%増の5323件

 一般社団法人日本産業カウンセラー協会(河野慶三代表理事)は、同協会が2004年から開設している通年無料電話相談「働く人の悩みホットライン」の2014年度の相談件数をまとめた。

 それによると、2014年度の相談件数は5323件となっており、前年度(4282件)と比べ1041件(24.3%)増加している。

 男女別の相談件数をみると、男性が2234件(全体の42.0%)、女性が3089件(同58.0%)となっており、また、年代別の相談件数では、40代が1564件(同29.4%)と最も多く、次いで、30代が1514件(同28.4%)、20代が1042件(同19.6%)、50代が813件(同15.3%)、60代が39件(同0.7%)の順となっている。

 次に、相談内容をみると(分野別)、「職場の問題」が2528件(全体の47.5%)と最も多く、次いで、「自分自身のこと」840件(同15.8%)、「キャリアカウンセリング」796件(同15.0%)、「メンタル不調・病気」618件(同11.6%)、「家庭の問題」208件(同3.9%)の順となっている。

 相談件数の多い分野について細かな内訳をみると、「職場の問題」に関する相談では、「人間関係」が1089件(「職場の問題」に関する相談の43.1%)と最も多く、次いで、「仕事のこと」773件(同30.6%)、「セクハラ・パワハラ」214件(同8.5%)、「職場環境」180件(同7.1%)、「労働条件」137件(同5.4%)、「いじめ」75件(3.0%)の順となっている。

 また、「キャリアカウンセリング」に関する相談では、「転職・退職」が374件(「キャリアカウンセリング」に関する相談の47.0%)と最も多く、次いで、「求職」182件(同22.9%)、「仕事の適性」58件(同7.3%)、「復職」48件(同6.0%)、「ライフキャリア」40件(同5.0%)、「解雇」37件(同4.6%)、「キャリアプランニング(開発)」31件(同3.9%)の順となっている。