17都府県で現金給与総額30万円上回る
厚生労働省は、毎月勤労統計調査・地方調査結果の平成26年年平均を取りまとめた。
その中から、都道府県別の月間現金給与総額(事業所規模5人以上。調査産業計) をみると、最も高いのは東京の41万2977円、 次いで、大阪33万5304円、愛知33万4438円、 神奈川32万2342円、三重31万6102円、茨城31万1867円、滋賀30万9564円、広島30万9537円、静岡30万8510円、栃木30万7168円 ──の順となっている。このほかに、宮城、福島、富山、兵庫、岡山、香川、福岡の7県で30万円を超えている(25年は30万円を超えていたのは10都府県)。
一方、最も低いのは沖縄の23万6220円、 次いで、長崎25万2310円、宮崎25万3499円、青森25万4237円、鹿児島25万7851円の順となっている。
また、月間所定内給与についてみると、 最も高いのは東京の30万5545円、以下、大阪25万3328円、愛知24万6668円、神奈川24万4928円──と続いており、一方、沖縄(19万2958円)と長崎(19万9191円)では20万円を下回っている。
これを製造業に限ってみると、月間現金給与総額が最も高いのは東京の52万4288円、 次いで、神奈川43万7396円、愛知42万4643円、大阪40万8734円、三重40万754円の順となっている。一方、最も低いのは沖縄の21万6530円、次いで、秋田24万8160円、鳥取25万2490円、宮崎25万6875円の順となっており、以上4県は東京の半額未満であり、一段と格差が大きい。
なお、事業所規模30人以上の月間現金給与総額(調査産業計)をみると、最も高いのは東京の46万8699円、次いで、愛知38万3664円、大阪38万2055円、神奈川36万9633円、三重35万5429円の順となっている。一方、最も低いのは沖縄の26万8801円、次いで、青森26万7408円、宮崎27万3927円、鹿児島27万8074円の順となった。
次に、都道府県別の月間総実労働時間(事業所規模5人以上。調査産業計)をみると、 岩手(158.0時間)、山形(156.4時間)、福島(156.3時間)、青森(155.1時間)、福井(155.0時間)の順に長く、155時間を超えているのは以上5県。また、宮城と秋田も150時間以上となっており、東北地方は総じて長くなっている。
一方、最も短いのは奈良の136.4時間、次いで、埼玉137.9時間、神奈川138.2時間、千葉138.3時間、京都139.7時間の順となっており、140時間を下回っているのは以上5府県となっている。
なお、事業所規模30人以上の月間総実労働時間(調査産業計)では、最も長いのは山形の160.6時間、次いで、岩手157.7時間、福島157.3時間、岡山157.0時間の順となっている。一方、最も短いのは千葉の139.5時間、次いで、埼玉141.1時間、奈良141.7時間、神奈川142.0時間、京都142.2時間の順となっている。