5年連続の入職超過で入職超過率は1.1ポイント
厚生労働省がまとめた平成29年「雇用動向調査」の結果によると、29年1年間の入職率は16.0%で前年と比べ0.2ポイント上昇、離職率は14.9%で前年と比べ0.1ポイント低下となった。その結果、1.1ポイントの入職超過となり、5年連続の入職超過となった。
同調査は、常用労働者5人以上規模の事業所約1万4700事業所を対象に、29年1年間の入職・離職者の状況について上半期と下半期に分けて実施している。今回まとめられたのは、上半期と下半期の調査結果を合算して集計したもの(平均有効回答率58.7%)。
調査結果をみると、29年1年間の入職者数は788万1500人、離職者数は734万5000人となっている。就業形態別では、一般労働者は入職者457万8000人、離職者437万5500人、パートタイム労働者は入職者330万3500人、離職者296万9400人となっている。
入職率と離職率をみると、入職率は16.0%(前年15.8%)、離職率は14.9%(同15.0%)となっている。就業形態別では、一般労働者は入職率12.1%(同11.6%)、離職率11.6%(同11.4%)、パートタイム労働者は入職率28.4%(同29.0%)、離職率25.5%(同26.0%)となった。
入職者数を職歴別にみると、転職入職者が504万8800人(前年477万8000人)、未就業入職者が283万2600人(同289万8700人)で、転職入職率は10.2%(同9.9%)、未就業入職率は5.7%(同6.0%)となっている。就業形態別では、一般労働者は転職入職者が325万5400人(同293万6700人)、未就業入職者が132万2600人(同130万5900人)、転職入職率は8.6%(同8.0%)、未就業入職率は3.5%(同3.6%)となった。
一方、パートタイム労働者は転職入職者が179万3500人(同184万1300人)、未就業入職者が151万人(同159万2800人)、転職入職率は15.4%(同15.5%)、未就業入職率は13.0%(同13.4%)となっている。