5人未満規模の月給は前年比2.3%増の19万5701円
厚生労働省は、規模5人未満の小規模事業所における平成28年の賃金・労働時間などの調査結果をまとめた。調査は、常用労働者1~4人の事業所約2万2000ヵ所について、28年7月末現在で実施している。
それによると、28年7月の1人平均決まって支給する現金給与額は19万5701円となっており、前年と比べ2.3%増で2年ぶりの増加となった。男女別にみると、男性が26万6871円で前年比2.3%増、女性が14万1931円で同1.7%増となっている。
主な産業別の賃金をみると、建設業が25万2866円(前年比1.7%増)、製造業が22万1339円(同2.8%増)、卸売業,小売業が19万6918円(同2.7%増)などとなった。
次に、労働時間についてみると、28年7月の出勤日数は20.2日で、前年より0.2日減少している。これは、規模5人以上の事業所より1.2日多くなっている。
また、通常日1日の実労働時間は前年と同じ7.0時間となっている。通常日1日の実労働時間別労働者構成比では、「8時間」が45.5%と最も多く、ほかでは、「7時間」15.1%、「4時間以下」12.0%、「9時間以上」10.5%、「5時間」8.7%、「6時間」8.2%──などとなった。