4年連続の入職超過で入職超過率は0.8ポイント
厚生労働省がまとめた平成28年「雇用動向調査」の結果によると、28年1年間の入職率は15.8%で前年と比べ0.5ポイント低下、離職率は15.0%で前年と同率となった。その結果、0.8ポイントの入職超過となり、4年連続の入職超過となった。
同調査は、常用労働者5人以上規模の事業所約1万4700事業所を対象に、28年1年間の入職・離職者の状況について上半期と下半期に分けて実施している。今回まとめられたのは、上半期と下半期の調査結果を合算集計したもの(平均有効回答率65.9%)。
調査結果をみると、28年1年間の入職者数は767万6600人、離職者数は726万4200人となっている。就業形態別では、一般労働者は入職者424万2600人、離職者418万5400人、パートタイム労働者は入職者343万4100人、離職者307万8900人となっている。
入職率と離職率をみると、入職率は15.8%(前年16.3%)、離職率は15.0%(同15.0%)となっている。就業形態別では、一般労働者は入職率11.6%(同12.4%)、離職率11.4%(同11.8%)、パートタイム労働者は入職率29.0%(同29.0%)、離職率26.0%(同25.2%)となった。
入職者数を職歴別にみると、転職入職者が477万8000人(前年502万8100人)、未就業入職者が289万8700人(同272万1100人)で、転職入職率は9.9%(同10.6%)、未就業入職率は6.0%(同5.7%)となっている。就業形態別では、一般労働者は転職入職者が293万6700人(前年308万3900人)、未就業入職者が130万5900人(同138万2700人)、転職入職率は8.0%(同8.5%)、未就業入職率は3.6%(同3.8%)となっている。
一方、パートタイム労働者は転職入職者が184万1300人(前年194万4200人)、未就業入職者が159万2800人(同133万8400人)、転職入職率は15.5%(同17.2%)、未就業入職率は13.4%(同11.8%)となっている。