3年連続の入職超過で入職超過率は1.3ポイント
厚生労働省がまとめた平成27年「雇用動向調査」の結果によると、27年1年間の入職率は16.3%で前年と比べ1.0ポイント低下、離職率は15.0%で同0.5ポイントの低下となった。その結果、1.3ポイントの入職超過となり、3年連続の入職超過となった。入職率が低下したのは4年ぶり、離職率が低下したのは2年連続となる。また、入職超過率1.3ポイントは、比較可能な平成16年以降最も大きかった26年の1.8ポイントに次ぐ大きさとなっている。
同調査は、常用労働者5人以上規模の事業所約1万4900事業所を対象に、27年1年間の入職・離職者の状況について上半期と下半期に分けて実施している。今回まとめられたのは、上半期と下半期の調査結果を合算して集計したもの(平均有効回答率67.3%)。
調査結果をみると、27年1年間の入職者数は774万9200人、離職者数は713万1500人となっている。就業形態別では、一般労働者は入職者446万6600人、離職者427万7300人、パートタイム労働者は入職者328万2600人、離職者285万4300人となった。
入職率と離職率をみると、入職率は16.3%(前年17.3%)、離職率は15.0%(同15.5%)となっている。就業形態別では、一般労働者は入職率12.4%(同13.0%)、離職率11.8%(同12.2%)、パートタイム労働者は入職率29.0%(同29.9%)、離職率25.2%(同25.1%)となった。
入職者数を職歴別にみると、転職入職者が502万8100人(前年503万6300人)、未就業入職者が272万1100人(同294万2200人)で、転職入職率は10.6%(同10.9%)、未就業入職率は5.7%(同6.4%)となっている。就業形態別では、一般労働者は転職入職者が308万3900人(同305万200人)、未就業入職者が138万2700人(同140万2500人)、転職入職率は8.5%(同8.9%)、未就業入職率は3.8%(同4.1%)となった。
一方、パートタイム労働者は転職入職者が194万4200人(同198万6200人)、未就業入職者が133万8400人(同153万9600人)、転職入職率は17.2%(同16.8%)、未就業入職率は11.8%(同13.0%)となっている。