高卒の求人数は前年同期比15.7%増の約37万人

厚生労働省は、平成29年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」(平成29年7月末現在)を取りまとめた。

それによると、高校新卒者(選考・内定開始期日は29年9月16日以降)の求人数は37万4838人で、前年同期(32万3873人)と比べ15.7%の増加、求職者数は18万128人で、前年同期(18万4957人)と比べ2.6%の減少となっている。そして、求人倍率は2.08倍となり、前年同期(1.75倍)を0.33ポイント上回った。

また、全国を14地域に分けたブロックごとの求人倍率をみると、すべての地域で1倍を上回り、京浜(4.10倍)では4倍を超え、また、京阪神(2.76倍)、北陸(2.31倍)、東海(2.27倍)では2倍を超える高い倍率となっている。前年と比べると、14地域すべてで改善しており、京浜(プラス0.55ポイント)、京阪神(プラス0.44ポイント)での改善幅が大きい。

次に、中学新卒者(選考・内定開始期日は平成30年1月1日以降。ただし、積雪指定地域は29年12月1日以降)についてみると、求人数は977人で、前年同期(920人)と比べ6.2%の増加、求職者数は1005人で、前年同期(1006人)と比べ0.1%の減少となっている。そして、求人倍率は0.97倍となり、前年同期(0.91倍)を0.06ポイント上回った。