高卒の求人数は前年同期比13.7%増の約43万人
厚生労働省は、平成30年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」(平成30年7月末現在)を取りまとめた。
それによると、高校新卒者(選考・内定開始期日は30年9月16日以降)の求人数は42万6119人で、前年同期(37万4838人)と比べ13.7%の増加、求職者数は17万9973人で、前年同期(18万128人)と比べ0.1%の減少となっている。そして、求人倍率は2.37倍となり、前年同期(2.08倍)を0.29ポイント上回った。
全国を14地域に分けたブロックごとの求人倍率をみると、すべての地域で1倍を上回り、京浜(4.79倍)では4倍を超え、京阪神(3.25倍)では3倍を超え、また、東海(2.61倍)、北陸(2.56倍)、山陽(2.17倍)、甲信越(2.10倍)、関東(2.04倍)、北九州(2.04倍)では2倍を超える高い倍率となっている。前年と比べると、14地域すべてで改善しており、京浜(プラス0.69ポイント)、京阪神(プラス0.49ポイント)での改善幅が大きい。
また、産業別の求人状況では、求人数が最も多いのは製造業で14万80人、次いで、建設業6万471人、卸売業、小売業5万2920人、医療、福祉4万3138人、運輸業、郵便業2万9775人、宿泊業、飲食サービス業2万5546人の順となっている。
前年同期と比べた伸び率では、運輸業、郵便業(25.6%増)と鉱業、採石業、砂利採取業(21.0%増)で特に大きく、建設業(15.9%増)、製造業(15.9%増)、サービス業(他に分類されないもの)(15.0%増)、複合サービス事業(14.7%増)、学術研究、専門・技術サービス業(13.9%増)、不動産業、物品賃貸業(12.9%増)、卸売業、小売業(12.5%増)、農・林・漁業(12.4%増)では2桁の伸び率となった。
次に、中学新卒者(選考・内定開始期日は平成31年1月1日以降。ただし、積雪指定地域は30年12月1日以降)についてみると、求人数は1116人で、前年同期(977人)と比べ14.2%の増加、求職者数は817で、前年同期(1005人)と比べ18.7%の減少となっている。そして、求人倍率は1.37倍となり、前年同期(0.97倍)を0.40ポイント上回った。