非正規が前年比54万人増の2025万人で過去最多に
総務省が発表した労働力調査の詳細集計(平成28年7月~9月期平均)によると、役員を除く雇用者5385万人のうち、非正規の職員・従業員は前年同期に比べ54万人増加の2025万人で過去最多となった。
雇用形態別の雇用者数(役員を除く。以下同じ)は、正規の職員・従業員が3360万人(前年同期比31万人増)、非正規の職員・従業員が2025万人(同54万人増)となっている。非正規の職員・従業員は、この集計を開始した平成14年以降で最も多くなった。
非正規の職員・従業員の内訳をみると、「パート・アルバイト」が1399万人(前年同期比48万人増)、「派遣社員」が137万人(同4万人増)、「契約社員」が284万人(同1万人減)、「嘱託」が117万人(同1万人減)、「その他」が89万人(同5万人増)となっている。
男女別の雇用形態別雇用者数は、男性は正規の職員・従業員が2270万人(前年同期同水準)、非正規の職員・従業員が654万人(前年同期比21万人増)、女性は正規の職員・従業員が1089万人(同30万人増)、非正規の職員・従業員が1372万人(同33万人増)となっている。
次に、現職の雇用形態についた主な理由別非正規の職員・従業員の内訳をみると、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が526万人(全体の27.6%)と最も多く、以下、「家計の補助・学費等を得たいから」398万人(同20.9%)、「正規の職員・従業員の仕事がないから」289万人(同15.2%)、「家事・育児、介護等と両立しやすいから」230万人(同12.1%)などが続いている。
これを男女別にみると、最も多いのは男女とも「自分の都合のよい時間に働きたいから」で、男性が148万人(男性全体の24.8%)、女性が378万人(女性全体の28.9%)となっているが、2番目に多いのは、男性は、「正規の職員・従業員の仕事がないから」で138万人(男性全体の23.2%)、一方、女性は、「家計の補助・学費等を得たいから」で320万人(女性全体の24.5%)となっている。