集中取組期間設け部門横断で必要な見直し実施を
厚生労働省は、鉄鋼業における安全管理活動に係る自主点検結果を踏まえて、製造業での安全管理活動の促進を関係業界団体に対して要請した。
同省では、今年1月から2月に鉄鋼業で死亡災害が6件連続して発生したことから、同3月、全国の鉄鋼業の事業場に対し、安全管理活動に関する自主点検の実施と報告を求めた。今回の要請は、その自主点検の分析結果を踏まえて行ったもの。
それによると、①事業場トップによる基本方針及び安全管理体制、②安全衛生教育、災害原因分析、リスクアセスメント、③作業マニュアルの作成・遵守・見直し、④非定常作業に対する労働災害防止対策、⑤機械設備の更新等──などについて、各事業場で集中取組期間を設けて、確認及び必要な見直しを実施するよう要請している。また、これらの取組みの実施にあたっては、安全衛生部門だけでなく、内容に応じ、生産管理部門や設備管理部門と合同で実施することを求めている。