選考活動開始は来年も卒業年度の6月1日以降に

経団連(榊原定征会長)は、2018年入社対象の採用選考に関する指針については、2017年入社対象の対応を維持し、「指針」及び「手引」の変更は行わないことを決定した。これにより、2018年入社対象の採用選考活動の開始時期は、選考活動は卒業等年度の6月1日以降、広報活動は卒業等年度に入る直前の3月1日以降となる。

 経団連では、企業が行う大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考に当たって配慮すべき事項を定めた「採用選考に関する指針」及び、採用選考に具体的に取り組む際の留意事項を示した「『採用選考に関する指針』の手引」を策定している。

 昨年12月の「指針」の改定では、2017年度入社の大学卒業予定者等の選考開始時期を卒業等年度の6月1日以降(2016年度入社予定より2ヵ月前倒し)とした。この昨年の改定は、一昨年9月の改定で、2016年度入社以降の大学卒業予定者等の採用選考活動の開始時期について、広報活動は卒業等年度に入る直前の3月1日以降、選考活動は卒業等年度の8月1日以降──に後倒しした結果、外資系企業などが「指針」にとらわれず活動を行い、かえって学生の就職活動が長期化し、混乱を招いたことから、2年連続での改定に至ったもの。