相談者は前年の約1.6倍相談件数では約1.5倍に
一般社団法人日本産業カウンセラー協会(小原新代表理事)は、9月10日の世界自殺予防デーにあわせて開設した「第12回『働く人の電話相談室』」の相談結果をまとめた。それによると、9月10日から12日までの3日間で、延べ843人(前年539人)から計1363件(同940件)の相談が寄せられた(このほか無言電話が69件)。相談者数は前年の約1.6倍、相談件数は約1.5倍に増加した。
カテゴリー別の相談件数をみると、最も多かったのは、「職場の悩み」で372件(全体の27.3%)、次いで、「メンタル不調・病気の悩み」259件(同19.0%)、「家族に関する悩み」205件(同15.0%)、「自分自身に関する悩み」169件(同12.4%)、「生活上の悩み」167件(同12.3%)の順となっている。
また、細目別の相談件数をみると、最も多かったのは、「職場の人間関係」で137件(全体の10.1%)、以下、「金銭問題」83件(同6.1%)、「就職・転職・退職」75件(同5.5%)、「生き方」73件(同5.4%)、「パワハラ」70件(同5.1%)、「その他の精神疾患」66件(同4.8%)、「親子関係」59件(同4.3%)、「うつ」56件(同4.1%)、「労働条件・待遇」53件(同3.9%)──と続いている。
前年との比較では、上位8位まではいずれも増加しており、特に、「金銭問題」は前年の約2.7倍、「親子関係」は同約2倍、「就職・転職・退職」は同約1.4倍の大幅増となった。
相談者を年代別にみると、50代が最も多く234人(全体の27.8%)、次いで、40代160人(同19.0%)、60代126人(同14.9%)、70代92人(同10.9%)、30代68人(同8.1%)、20代34人(同4.0%)、80代27人(同3.2%)の順となっている。