理想的な仕事は「楽しい仕事」が最も高く60.1%に
内閣府は、「国民生活に関する世論調査」の結果をまとめた。調査は、全国の18歳以上の男女1万人を対象に今年6月から7月にかけて実施し、有効回答のあった6319人(男性2945人、女性3374人)について集計している。
調査結果の中から、生き方、考え方に関する部分をみると、「働く目的は何か」については、「お金を得るために働く」と回答した者の割合が53.4%と最も高く、次いで、「生きがいをみつけるために働く」18.4%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」14.2%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」9.0%の順となっている。前回調査(平成28年7月)と比べると、「生きがいをみつけるために働く」が1.5ポイント低下、「自分の才能や能力を発揮するために働く」が0.6ポイント上昇した。
年齢別にみると、「お金を得るために働く」と回答した者の割合は18~29歳(67.8%)、30歳代(68.8%)、40歳代(67.9%)、50歳代(60.8%)で高く、「いきがいをみつけるために働く」と回答した者の割合は60歳代(24.4%)、70歳以上(29.0%)で高くなっている。
また、「どのような仕事が理想的だと思うか」については(複数回答)、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が60.1%(前回57.6%)、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が59.7%(同60.9)と高く、以下、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」41.0%(同39.4%)、「健康を損う心配がない仕事」32.6%(同32.0%)、「世の中のためになる仕事」29.2%(同28.7%)などの順となっている。
収入と自由時間について、自由時間をもっと増やしたいと思うか、収入をもっと増やしたいと思うかに関しては、「自由時間をもっと増やしたい」と回答した者の割合が35.8%、「収入をもっと増やしたい」46.3%、「どちらともいえない」16.7%となっている。男女別では、「自由時間をもっと増やしたい」と回答した者の割合は男性(38.0%)が女性(33.8%)より高くなっている。
年齢別にみると、「自由時間をもっと増やしたい」と回答した者の割合は50歳代(43.4%)、60歳代(39.1%)で高く、「収入をもっと増やしたい」と回答した者の割合は18~29歳(59.0%)、30歳代(54.9%)、40歳代(56.3%)で高い。