理想的な仕事は「収入が安定」と「楽しい」が約6割
内閣府は、「国民生活に関する世論調査」の結果をまとめた。調査は、全国の18歳以上の男女1万人を対象に今年6月から7月にかけて実施し、有効回答のあった5969人(男性2740人、女性3229人)について集計している。
調査結果の中から、生き方、考え方に関する部分をみると、「働く目的は何か」については、「お金を得るために働く」と回答した者の割合が53.9%と最も高く、次いで、「生きがいをみつけるために働く」18.6%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」14.3%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」8.9%の順となっている。前回調査(平成29年6月)と比べると大きな変化はみられない。
年齢別にみると、「お金を得るために働く」と回答した者の割合は18~29歳(61.1%)、30歳代(68.6%)、40歳代(69.1%)、50歳代(61.0%)で高く、「いきがいをみつけるために働く」と回答した者の割合は60歳代(22.2%)、70歳以上(30.3%)で高くなっている。
また、「どのような仕事が理想的だと思うか」については(複数回答)、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が59.2%、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が57.8%と高く、以下、「私生活とバランスがとれる仕事」44.4%、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」38.0%、「健康を損う心配がない仕事」31.7%、「世の中のためになる仕事」28.4%、「失業の心配がない仕事」22.9%などの順となった。
収入と自由時間について、自由時間をもっと増やしたいと思うか、収入をもっと増やしたいと思うかに関しては、「自由時間をもっと増やしたい」と回答した者の割合が34.4%(前回35.8%)、「収入をもっと増やしたい」47.0%(同46.3%)、「どちらともいえない」17.2%(同16.7%)となっている。