死亡者数は最少更新も死傷者数は増加見込み

厚生労働省がまとめた平成28年及び29年の労働災害発生状況(平成29年3月7日現在の速報値)によると、28年の労働災害による死亡者数は前年同期を下回っているものの、死傷者数は前年同期を上回っている。

それによると、28年の労働災害による死亡者数は894人となっており、前年同期(932人)と比べ38人(4.1%)減少している。29年2月7日時点の速報値でも対前年同期比3.9%減となっていることから、近くまとめられる確定値では前年を下回るものとみられ、2年連続で1000人を下回り、過去最少となる見通し。

一方、休業4日以上の死傷者数は11万5610人となっており、前年同期(11万4292人)と比べ1318人(1.2%)増加している。29年2月7日時点の速報値は対前年同期比0.9%増となっており、確定値では2年ぶりに増加に転じることが見込まれる。

また、29年の労働災害発生状況をみると、死亡者数は140人となっており、前年同期(120人)と比べ20人(16.7%)増加している。休業4日以上の死傷者数は1万809人となっており、前年同期(1万956人)と比べ147人(1.3%)減少している。