支払総額は約7380億円新規受給者数は約65万人

厚生労働省は、平成29年度の労災保険事業の保険給付等支払い状況をまとめた。それによると、業務災害、通勤災害、二次健康診断等給付をあわせた保険給付の支払総額は7379億9184万円(万円未満は四捨五入。以下同じ)となっている。また、新規受給者数は65万534人となっている。前年度と比べると、支払総額は23億203万円(0.3%)の増加、新規受給者数は2万4008人(3.8%)の増加となった。

給付の種類別にみた支払額は、業務災害では、療養補償給付1937億9349万円(業務災害による給付全体の30.4%)、休業補償給付875億3969万円(同13.7%)、障害補償一時金260億6561万円(同4.1%)、遺族補償一時金71億468万円(同1.1%)、葬祭料19億4949万円(同0.3%)、介護補償給付51億529万円(同0.8%)、年金等給付3163億8184万円(同49.6%)となっている。

また、通勤災害では、療養給付442億9451万円(通勤災害による給付全体の44.8%)、休業給付84億3172万円(同8.5%)、障害一時金38億2617万円(同3.9%)、遺族一時金5億8551万円(同0.6%)、葬祭給付1億3893万円(同0.1%)、介護給付13億328万円(同1.3%)、年金等給付403億1061万円(同40.8%)となった。

なお、業務災害全体の支払額の合計は6379億4009万円(対前年度比0.1%増)、新規受給者数は57万49人(同3.4%増)、通勤災害全体の支払額の合計は988億9068万円(同1.7%増)、新規受給者数は8万485人(同7.0%増)となっている。また、二次健康診断等給付の支払額は11億6107万円(4万1124件)となった。

このほか、労災保険の社会復帰促進等事業による特別支給金の支払額が合計937億2751万円(業務災害825億1875万円、通勤災害112億876万円)となっている。