就職件数は6年連続で過去最高を更新し約9万件

厚生労働省は、「平成27年度・障害者の職業紹介状況等」をまとめた。それよると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は9万191件となっており、前年度(8万4602件)と比べ5589件(6.6%)増加し6年連続で過去最高を更新した。また、新規求職申込件数は18万7198件となっており、前年度(17万9222件)と比べ7976件(4.5%)の増加、就職率は48.2%(前年度47.2%)で6年連続の増加となった。

障害の種別にみた職業紹介状況では、身体障害者は、新規求職申込件数6万3403件(対前年度比2.9%減)、就職件数2万8003件(同0.6%減)、知的障害者は、新規求職申込件数3万3410件(同3.4%増)、就職件数1万9958件(同6.6%増)、精神障害者は、新規求職申込件数8万579件(同9.7%増)、就職件数3万8396件(同11.2%増)、その他の障害者(発達障害者、高次脳機能障害者、難病者等)は、新規求職申込件数9806件(同20.1%増)、就職件数3834件(同21.1%増)となっている。

また、就職率は、身体障害者は44.2%(対前年度比1.9%増)、知的障害者は59.7%(同1.8%増)、精神障害者は47.7%(同0.7%増)、その他の障害者は39.1%(同0.3%増)となっている。

次に、産業別の就職件数をみると、「医療・福祉」が3万3805件(全体の37.5%)と最も多く、次いで、「製造業」1万1933件(同13.2%)、「卸売業、小売業」1万1577件(同12.8%)、「サービス業」9115件(同10.1%)、「運輸業、郵便業」4023件(同4.5%)の順となった。

また、職業別の就職件数では、「運搬・清掃・包装等の職業」が3万1393件(全体の34.8%)と最も多く、次いで、「事務的職業」1万8469件(同20.5%)、「生産工程の職業」1万1599件(同12.9%)、「サービスの職業」1万819件(同12.0%)、「専門的・技術的職業」5888件(同6.5%)の順となっている。