大学卒は前年同期を2.8ポイント上回る90.6%

厚生労働省と文部科学省はこのほど、平成28年度大学等卒業予定者の就職内定状況(平成29年2月1日現在)をまとめた。28年10月1日、同12月1日に次ぐ3回目の調査で、前2回と同じ大学62校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校の卒業予定者6250人を対象に実施している。

調査結果によると、学歴別の就職内定率は、大学は前年同期を2.8ポイント上回る90.6%となった。男女別では、男子は前年同期を2.3ポイント上回る88.8%、女子は前年同期を3.5ポイント上回る92.8%となった。

また、短期大学(女子のみ)は前年同期を2.5ポイント上回る88.5%、高等専門学校(男子のみ)は前年同期を1.2ポイント下回る99.6%、専修学校(専門課程)は前年同期と同率の84.5%(うち男子は前年同期比マイナス1.7ポイントの81.9%、女子は同プラス1.6ポイントの87.1%)となっている。

次に、厚生労働省がまとめた29年3月の高校・中学新卒予定者のハローワーク求人に係る求人・求職・内定状況調査(29年1月末現在)結果によると、高校新卒者の求人数は前年同期比9.8%増の約38万4000人、求職者数は同0.3%増の約17万6000人で、求人倍率は前年同期を0.19ポイント上回る2.19倍となっている。就職内定者数は前年同期比0.6%増の約16万5000人で、就職内定率は前年同期を0.4ポイント上回る94.0%となった。

全国14ブロックごとの求人倍率をみると、全ての地域で1倍を上回っており、京浜では4.69倍と特に高くなっており、また、京阪神(2.77倍)、北陸(2.27倍)、東海(2.24倍)、山陽(2.07倍)では2倍を上回っている。

また、中学新卒者の求人数は前年同期比4.1%増の1612人、求職者数は同7.4%増の945人で、求人倍率は前年同期を0.05ポイント下回る1.71倍となった。就職内定者数は前年同期比59.5%減の122人で、就職内定率は前年同期を21.3ポイント下回る12.9%となった(なお、中学新卒者については、一部の地域において選考開始日が後倒しになっている)。