大学卒は前年同期を1.1ポイント上回る87.8%

厚生労働省と文部科学省はこのほど、平成27年度大学等卒業予定者の就職内定状況(平成28年2月1日現在)をまとめた。27年10月1日、同12月1日に次ぐ3回目の調査で、前2回と同じ大学62校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校の卒業予定者6250人を対象に実施している。

調査結果によると、学歴別の就職内定率は、大学は前年同期を1.1ポイント上回る87.8%となった。男女別では、男子は前年同期を1.2ポイント上回る86.5%、女子は前年同期を1.0ポイント上回る89.3%となっている。

また、短期大学(女子学生のみ)は前年同期を7.9ポイント上回る86.0%、高等専門学校(男子学生のみ)は前年同期を0.3ポイント下回る98.4%、専修学校(専門課程)は前年同期を7.4ポイント上回る84.5%(うち男子は前年同期比プラス6.9ポイントの83.6%、女子は同プラス8.0ポイントの85.5%)となっている。

次に、厚生労働省がまとめた28年3月の高校・中学新卒予定者の求人・求職・内定状況調査(28年1月末現在)結果によると、高校新卒者の求人数は前年同期比12.0%増の約35万人、求職者数は同0.8%増の約17万5000人で、求人倍率は前年同期を0.2ポイント上回る2.0倍となっている。就職内定者数は前年同期比1.7%増の約16万4000人で、就職内定率は前年同期を0.8ポイント上回る93.6%となった。

全国14ブロックごとの求人倍率をみると、全ての地域で1倍を上回っており、京浜では4.20倍と特に高く、また、京阪神(2.47倍)、北陸(2.20倍)、東海(2.08倍)では2倍を上回っている。

また、中学新卒者の求人数は前年同期比4.9%増の1548人、求職者数は同7.4%減の880人で、求人倍率は前年同期を0.21ポイント上回る1.76倍となった。なお、就職内定率は、前年同期を2.6ポイント下回る34.2%となっている。