大卒は5年連続で前年を上回り20万6700円に
厚生労働省がまとめた平成30年の初任給に関する調査結果によると、昨年の春に大学や高校を卒業した新規学卒者の初任給は、男女計で大学卒20万6700円、高校卒16万5100円となっており、いずれも5年連続して前年を上回った。
この調査は、平成30年3月に高校、高専・短大、大学を卒業した者または大学院修士課程を修了した者を採用した常用労働者10人以上規模の民営事業所約1万5200ヵ所の初任給についてまとめている。
調査結果によると、学歴別の初任給額は、男女計では、大学院修士課程修了23万8700円(対前年比2.3%増)、大学卒20万6700円(同0.3%増)、高専・短大卒18万1400円(同1.2%増)、高校卒16万5100円(同1.9%増)となっている。対前年伸び率は、すべての学歴で前年を上回っており、大学院修士課程修了と高専・短大卒では6年連続、大学卒と高校卒は5年連続の増加となった。
男女別にみた学歴別の初任給額は、男性は大学院修士課程修了23万9900円(対前年比2.7%増)、大学卒21万100円(同1.1%増)、高専・短大卒18万2900円(同1.3%増)、高校卒16万6600円(同1.5%増)、一方、女性
は大学院修士課程修了23万4200円(同0.8%増)、大学卒20万2600円(同0.7%減)、高専・短大卒18万400円(同1.1%増)、高校卒16万2300円(同2.5%増)となっている。
次に、企業規模別の初任給額(男女計)をみると、大学卒では大企業(常用労働者1000人以上)21万500円(対前年比0.2%減)、中企業(常用労働者100~999人)20万4200円(同0.8%増)、小企業(常用労働者10~99人)20万円(同0.2%増)となった。
また、高校卒では大企業16万6500円(対前年比1.5%増)、中企業16万4000円(同2.1%増)、小企業16万5200円(同1.8%増)となっている。