大卒は2年連続で前年を上回り20万2000円
厚生労働省がまとめた平成27年の初任給に関する調査結果によると、昨年の春に大学や高校を卒業した新規学卒者の初任給は、 男女計で大学卒20万2000円、高校卒16万900円となっており、いずれも2年連続して前年を上回った。
この調査は、平成27年3月に高校、高専・短大、大学を卒業した者または大学院修士課程を修了した者を採用した常用労働者10人以上規模の民営事業所約1万5500ヵ所の初任給についてまとめている。
調査結果によると、学歴別の初任給額は、男女計では、大学院修士課程修了22万8500円(対前年比0.1%増)、大学卒20万2000円(同0.8%増)、高専・短大卒17万5600円(同0.9%増)、高校卒16万900円(同1.3%増)となっている。対前年伸び率は、すべての学歴で前年を上回っており、大学院修士課程修了と高専・短大卒では3年連続、大学卒と高校卒は2年連続の増加となった。
男女別にみた学歴別の初任給額は、男性は大学院修士課程修了22万8500円(対前年比0.4%増)、大学卒20万4500円(同0.8%増)、高専・短大卒17万7300円(同0.7%増)、高校卒16万3400円(同1.3%増)、一方、女性は大学院修士課程修了22万8500円(同1.0%減)、大学卒19万8800円(同0.8%増)、高専・短大卒17万4600円(同1.0%増)、高校卒15万6200円(同1.3%増)となった。
次に、企業規模別の初任給額(男女計) をみると、大学卒では大企業(常用労働者1000人以上)20万5200円(対前年比0.9%増)、中企業(常用労働者100〜999人)20万1100円(対前年比0.5%増)、小企業(常用労働者10〜99人)19万4900円(対前年比0.4%増)となっており、いずれの規模も前年を上回っている。
また、高校卒では大企業16万2500円(対前年比1.0%増)、中企業15万9600円(同0.9%増)、小企業16万1500円(同2.0%増)と なっており、大学卒と同様いずれの規模も前年を上回った。