大卒の内定率は同時期での過去最高の75.2%に
厚生労働省と文部科学省は、平成30年3月に大学等卒業予定者の就職内定状況(平成29年10月1日現在)をまとめた。
調査は、全国の大学62校、短大20校、高等専門学校10校、専修学校20校の卒業予定者6250人を対象に実施したもの。
調査結果をみると、学歴別の就職内定率は、大学は前年同期を4.0ポイント上回る75.2%となり、平成9年3月卒の調査開始以来、同時期での過去最高となった。男女別では、男子は前年同期を5.2ポイント上回る74.5%、女子は前年同期を2.4ポイント上回る76.0%となっている。
また、短期大学は前年同期を2.2ポイント下回る39.4%、高等専門学校は前年同期を1.3ポイント下回る94.4%、専修学校(専門課程)は前年同期を1.2ポイント上回る55.0%(うち男子は前年同期比4.5ポイント増の56.9%、女子は同2.2ポイント減の53.1%)となった。
次に、平成29年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・内定状況(29年9月末現在、厚生労働省まとめ)をみると、高校新卒者(選考・内定開始は29年9月16日以降)は、求人数は前年同期比13.3%増の約40万7000人、求職者数は同2.4%減の約17万2000人、求人倍率は前年同期(2.04倍)を0.32ポイント上回る2.36倍となっている。就職内定者数は前年同期比1.4%増の約10万8000人で、就職内定率は前年同期(60.4%)を2.3ポイント上回る62.7%となっている。
また、中学新卒者(選考・内定開始は原則30年1月1日以降)の求人数は前年同期比3.5%増の1180人、求職者数は同4.6%減の1036人で、求人倍率は前年同期(1.05倍)を0.09ポイント上回る1.14倍となった。