地域資源で雇用を創出する支援事業に2地域決定

厚生労働省は、雇用機会の不足している地域が、それぞれの地域特性を活かし、創意工夫を凝らして雇用を生み出す取組みを支援する「実践型地域雇用創造事業」の平成29年度第2次採択地域として、愛知県田原市と大分県豊後大野市を決定した。

 同事業は、地方公共団体の産業振興施策や各府省の地域再生関連施策等との連携の下に、地域の各主体で構成する協議会が提案した雇用対策事業の中から、雇用と経済の活性化につながると認められるものをコンテスト方式により選抜し、当該事業をその地域に委託して行うもの。委託費は1地域あたり各年度2億円(複数の市町村で実施する場合は2億5000万円)が上限で、事業期間は最長3年。

 愛知県田原市の事業構想「渥美半島暮らしを体感!大地の恵と海の恵、人を紡ぐ“観光地域づくり”による雇用創造プロジェクト」では、農業分野、漁業分野、観光分野を重点分野に設定し、各重点分野が連携した観光地域づくりを担う人材育成を目的とした「観光事業参入セミナー」、「農商工観連携創業セミナー」、地域資源を活用した「6次産業化による渥美半島の新しい商品開発事業」、「渥美半島暮らしを体感する新しい体験型観光プログラム開発事業」などを実施し、雇用機会の拡大を目指す。

 また、大分県豊後大野市の事業構想「“ジオパークとエコパーク”認定地域の挑戦!~眠っている宝を掘り起こす。眠っている情熱を呼び起こす~地域が奮い立ち起業する「豊後大野を興す」雇用創造プロジェクト」では、農業分野、ツーリズム開発分野、福祉・介護サービス分野を重点分野に設定し、「企業等農業経営セミナー」、「観光人材育成セミナー」、「地域ブランドの開発・構築事業」などを実施し、雇用機会の拡大を目指すこととしている。