卒業後3年以内離職率は大学が32%、高校41%
厚生労働省は、「新規学卒者の離職状況(平成26年3月卒業者の状況)」を取りまとめた。この取りまとめは、事業所からハローワークに対して、雇用保険の加入届が提出された新規被保険者資格取得者の生年月日、資格取得加入日等、資格取得理由から各学歴ごとに新規学校卒業者と推定される就職者数を算出し、さらにその離職日から離職者数・離職率を算出したもの。
それによると、26年3月新規学卒者の卒業後3年以内の離職率は、大学が32.2%(前年比0.3ポイント増)、短大等が41.3%(同0.2ポイント減)、高校が40.8%(同0.1ポイント減)、中学が67.7%(同4.0ポイント増)となっている。
また、事業所規模別にみた卒業後3年以内の離職率では、大学は、1000人以上が24.3%(前年比0.7ポイント増)、500~999人が29.8%(同0.6ポイント減)、100~499人が31.9%(前年同率)、30~99人が38.8%(同0.2ポイント増)、5~29人が50.2%(同0.3ポイント増)、5人未満が59.1%(同0.1ポイント増)となった。同じく、高校は、1000人以上が25.3%(前年比0.6ポイント増)、500~999人が32.9%(同1.4ポイント増)、100~499人が37.9%(前年同率)、30~99人が47.1%(同0.6ポイント減)、5~29人が56.4%(同0.8ポイント減)、5人未満が64.0%(同0.4ポイント減)となっている。
産業別にみた卒業後3年以内の離職率では(離職率の高い上位5産業)、大学は、最も高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」の50.2%(前年比0.3ポイント減)、次いで、「生活関連サービス業・娯楽業」46.3%(同1.6ポイント減)、「教育・学習支援業」45.4%(同1.9ポイント減)、「小売業」38.6%(同1.1ポイント増)、「医療、福祉」37.6%(同0.8ポイント減)の順となっている。同じく、高校は、最も高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」の64.4%(前年比1.7ポイント減)、次いで、「生活関連サービス業・娯楽業」59.4%(同1.1ポイント減)、「教育・学習支援業」56.0%(同3.4ポイント減)、「小売業」50.4%(同1.0ポイント減)、「建設業」47.7%(同0.6ポイント減)となった。