前年率を0.15ポイント上回る2.26%、7033円に
厚生労働省は、平成30年の民間主要企業(原則として資本金10億円以上、従業員1000人以上で労働組合のある企業)における春季賃上げ要求・妥結状況を取りまとめた(20業種・334社について集計)。
それによると、平均妥結額は7033円、賃上げ率は2.26%となり、前年(妥結額6570円、賃上げ率2.11%)を額で463円、率で0.15ポイント上回った。賃上げ率が前年を上回るのは3年ぶり。
産業別にみた妥結状況では、妥結額が最も高いのは、「運輸」の1万4円、次いで、「建設」8370円、「精密機器」7876円、「自動車」7703円、「化学」7582円の順となっている。一方、妥結額が最も低いのは、「電力・ガス」の4677円、次いで、「鉄鋼」5105円、「紙・パルプ」5417円、「ゴム製品」5429円、「非鉄金属」6041円の順となっている。
産業別にみた賃上げ率では、最も高いのは、「運輸」の3.32%、次いで、「精密機器」2.59%、「建設」2.41%、「自動車」2.40%、「繊維」2.35%の順となっている。一方、最も低いのは、「電力・ガス」の1.55%、次いで、「鉄鋼」1.75%、「紙・パルプ」1.82%、「ゴム製品」1.86%、「非鉄金属」1.96%の順となった。