前年を0.03ポイント下回る2.11%、6570円に

厚生労働省は、平成29年の民間主要企業(原則として資本金10億円以上、従業員1000人以上で労働組合のある企業)における春季賃上げ要求・妥結状況を取りまとめた(20業種・312社について集計)。

それによると、平均妥結額は6570円、賃上げ率は2.11%となり、前年(妥結額6639円、賃上げ率2.14%)を額で69円、率で0.03ポイント下回った。賃上げ率が前年を下回るのは2年連続。

産業別にみた妥結状況では、妥結額が最も高いのは、「自動車」の7692円、次いで、「金融・保険」7412円、「建設」7396円、「化学」6997円、「造船」6933円、「食料品・たばこ」6898円の順となっている。一方、妥結額が最も低いのは、「鉄鋼」の4636円、次いで、「電力・ガス」4721円、「ゴム製品」5272円、「非鉄金属」5313円、「サービス」5420円の順となった。

産業別にみた賃上げ率では、最も高いのは、「金融・保険」の2.45%、次いで、「自動車」2.39%、「食料品・たばこ」2.27%、「建設」と「窯業」がともに2.24%の順となっている。一方、最も低いのは、「電力・ガス」の1.51%、次いで、「鉄鋼」1.59%、「非鉄金属」1.74%、「精密機器」1.75%の順となっている。