入職率は前年同期比1.0ポイント低下し9.7%

厚生労働省は、平成27年上半期「雇用動向調査」の結果をまとめた。調査は、27年1月から6月までの入職・離職の状況について、常用労働者5人以上の事業所約1万5000ヵ所を対象に実施している(有効回答率67.0%)。また、集計入職者数は約4万6237人、集計離職者数は約4万6282人。

調査結果をみると、27年上半期の入職者は459万3400人(前年同期492万4600人)、離職者は399万3700人(同397万9400人)となっている。これを就業形態別にみると、一般労働者は、入職者280万9800人(前年同期292万100人)、離職者242万3300人(同239万800人)、パートタイム労働者は、入職者178万3600人(同200万4500人)、離職者157万400人(同158万8500人)となっている。

入職率、離職率をみると、入職率は9.7%(前年同期10.7%)、離職率は8.4%(同8.6%)となっており、前年同期と比べると入職率が1.0ポイントの低下、離職率が0.2ポイントの低下で、1.3ポイントの入職超過となった。

就業形態別にみた入職率、離職率は、一般労働者は、入職率7.8%(前年同期8.5%)、離職率6.7%(同7.0%)、パートタイム労働者は、入職率15.8%(同17.0%)、離職率13.9%(同13.5%)となっている。

入職者を職歴別にみると、転職入職者が267万6500人(前年同期288万8400人)、未就業入職者が191万6900人(同203万6200人)で、率では、転職入職率が5.6%(同6.3%)、未就業入職率が4.0%(同4.4%)となった。

これを就業形態別にみると、一般労働者の転職入職者は167万200人(前年同期177万1400人)、未就業入職者は113万9600人(同114万8700人)、転職入職率は4.6%(同5.2%)、未就業入職率は3.2%(同3.4%)となっている。

一方、パートタイム労働者の転職入職者は100万6400人(前年同期111万7000人)、未就業入職者は77万7300人(同88万7500人)、転職入職率は8.9%(同9.5%)、未就業入職率は6.9%(同7.5%)となった。

また、入職者のうち新規学卒者(進学した者であっても学業とは別に常用労働者として働いている場合を含む)は105万4800人で、前年同期(108万2200人)と比べ2万7400人減少した。就業形態別では、一般労働者が85万8000人(前年同期比1万1000人増)、パートタイム労働者が19万6800人(同3万8400人減)となっている。