入職率は前年同期比0.3ポイント低下し9.4%
厚生労働省は、平成28年上半期「雇用動向調査」の結果をまとめた。調査は、28年1月から6月までの入職・離職の状況について、常用労働者5人以上の事業所約1万5000ヵ所を対象に実施している(有効回答率66.4%)。また、集計入職者数は約4万4000人、集計離職者数は約4万5000人。
調査結果をみると、28年上半期の入職者は455万9600人(前年同期459万3400人)、離職者は425万8600人(同399万3700人)となっている。これを就業形態別にみると、一般労働者は、入職者275万4800人(前年同期280万9800人)、離職者251万1500人(同242万3300人)、パートタイム労働者は、入職者180万4800人(同178万3600人)、離職者174万7000人(同157万400人)となっている。
入職率、離職率をみると、入職率は9.4%(前年同期9.7%)、離職率は8.8%(同8.4%)となっており、前年同期と比べると、入職率が0.3ポイントの低下、離職率が0.4ポイントの上昇で、0.6ポイントの入職超過となった。
就業形態別にみた入職率、離職率は、一般労働者は、入職率7.5%(前年同期7.8%)、離職率6.9%(同6.7%)、パートタイム労働者は、入職率15.2%(同15.8%)、離職率14.7%(同13.9%)となっている。
入職者を職歴別にみると、転職入職者が271万5800人(前年同期267万6500人)、未就業入職者が184万3800人(同191万6900人)で、率では、転職入職率が5.6%(同5.6%)、未就業入職率が3.8%(同4.0%)となった。
これを就業形態別にみると、一般労働者の転職入職者は170万2800人(前年同期167万200人)、未就業入職者は105万1900人(同113万9600人)、転職入職率は4.7%(同4.6%)、未就業入職率は2.9%(同3.2%)となっている。一方、パートタイム労働者の転職入職者は101万2900人(前年同期100万6400人)、未就業入職者は79万1800人(同77万7300人)、転職入職率は8.5%(同8.9%)、未就業入職率は6.7%(同6.9%)となった。
また、入職者のうち新規学卒者(進学した者であっても学業とは別に常用労働者として働いている場合を含む)は100万9400人で、前年同期(105万4800人)と比べ4万5400人減少した。就業形態別では、一般労働者が82万6400人(前年同期比3万1600人減)、パートタイム労働者が18万3000人(同1万3800人減)となっている。