入職率が3年連続上昇し1.8ポイント入職超過に
厚生労働省がまとめた平成26年「雇用動向調査」の結果によると、26年1年間の入職率は17.3%で前年と比べ1.0ポイント上昇、離職率は15.5%で同0.1ポイントの低下となった。その結果、1.8ポイントの入職超過となり、2年連続の入職超過となった。入職率が上昇したのは3年連続、離職率が低下したのは3年ぶりとなる。
同調査は、常用労働者数5人以上規模の事業所約1万4300事業所を対象に、26年1年間の入職・離職者の状況について上半期と下半期に分けて実施している。今回まとめられたのは、上半期と下半期の調査結果を合算して集計したもの(平均有効回答率68.1%)。
調査結果をみると、26年1年間の入職者数は798万人、離職者数は713万人となっている。就業形態別では、一般労働者は入職者445万人、離職者417万人、パートタイム労働者は入職者353万人、離職者297万人となった。
入職率と離職率をみると、入職率は17.3%(前年16.3%)、離職率は15.5%(同15.6%)となっている。就業形態別では、一般労働者は入職率13.0%(前年12.6%)、離職率12.2%(同12.4%)、パートタイム労働者は入職率29.9%(同26.8%)、離職率25.1%(同24.7%)となった。
入職者数を職歴別にみると、転職入職者が504万人(前年484万人)、未就業入職者が294万人(同265万人)で、転職入職率は10.9%(同10.5%)、未就業入職率は6.4%(同5.8%)となっている。就業形態別では、一般労働者は転職入職者が305万人(前年294万人)、未就業入職者が140万人(同132万人)、転職入職率は8.9%(同8.7%)、未就業入職率は4.1%(同3.9%)となった。
一方、パートタイム労働者は転職入職者が199万人(前年190万人)、未就業入職者が154万人(同133万人)、転職入職率は16.8%(同15.8%)、未就業入職率は13.0%(同11.0%)となっている。