仕事と生活「バランスとれていると思う」が53%
公益財団法人日本生産性本部/ワークライフバランス推進会議は、「ライフスタイルと働き方に関する実態調査」の結果をまとめた。調査は、従業員30人以上の組織に勤務する20代から60代の男女を対象に今年6月実施し、2000人について集計している。
調査結果をみると、どのくらい先までイメージして自分の仕事・働き方を考えているかをみると、「定年までは考えている」が20.8%と最も多く、次いで、「定年までは考えていないが、3~5年先くらいまでを考えている」19.9%、「今の時点でしか考えていない」15.4%、「定年後まで考えている」14.4%の順となっている。今の仕事への働きがい・やりがいについては、「十分に持てている」(9.3%)と「まあ持てている」(38.6%)をあわせると半数近く(47.9%)が「働きがい・やりがいを持てている」としており、一方、「あまり持てていない」(12.4%)と「まったく持てていない」(10.6%)をあわせると2割強(23.0%)が「働きがい・やりがいを持てていない」としている。
働き方改革への取組みに関しては、現在の労働時間について、「満足している」35.4%、「長すぎるので短くしたい」31.1%、「短すぎるので長くしたい」6.4%、「どちらともいえない」27.3%となった。勤務時間内に仕事を終える独自の工夫としては(複数回答)、「仕事の進め方のムダ取りを行うなど業務の見直しを行う」が31.8%と最も多く、次いで、「業務量が多い時には、職場の中で協力を得る」20.9%、「自分で定時退社日を設定して実行する」15.2%の順となっており、一方、「特に行っていない」が40.7%となっている。
また、長時間労働とならない職場の雰囲気については(複数回答)、「上司や同僚が仕事をしている中でも先に帰ることができる」が43.0%と最も多く、次いで、「年次有給休暇の取得は、周囲へ遠慮することなく行うことができる」28.3%、「労働時間の長さよりも効率・生産性が評価される」20.1%の順となっている。
仕事と仕事以外の生活のバランスに関してみると、「十分バランスがとれていると思う」(10.4%)と「十分ではないが、まあバランスがとれていると思う」(42.5%)をあわせると半数以上(52.9%)が「バランスがとれていると思う」としている。
希望する仕事と仕事以外の生活のバランスをとる上での問題点については(複数回答)、「仕事の量が多すぎて、時間内で処理できない」が23.1%と最も多く、以下、「自分の健康管理や傷病・治療」21.5%、「仕事の質にこだわり、必要以上に時間をかけすぎている」14.5%、「家事の時間」13.2%と続いている。