争議行為を伴う争議が2年ぶりに増加し68件
厚生労働省は、平成29年「労働争議統計調査」の結果をまとめた。それによると、争議行為を伴う労働争議の件数は前年(66件)と比べ2件増加の68件となっており、2年ぶりの増加となった。また、「総争議」の件数は358件(前年391件)で8年連続の減少となり、比較可能な昭和32年以降で最少となっている。
調査結果によると、平成29年の労働争議は、「総争議」の件数が358件、総参加人員が13万2257人となった。前年と比べると、件数は前年(391件)より33件(8.4%)減少、総参加人員は前年(6万9533人)より6万2724人(90.2%)増加した。このうち、「争議行為を伴う争議」の件数は68件、行為参加人員は1万7612人で、前年と比べると、件数は前年(66件)より2件(3.0%)増加、行為参加人員は前年(1万5833人)より1779人(38.6%)増加した。
次に、「争議行為を伴う争議」を行為形態別にみると、「半日以上の同盟罷業」は、件数が38件、行為参加人員が7953人、労働損失日数(労働者が同盟罷業(ストライキ)によって労働に従事しなかった延べ日数)が1万4741日となっている。前年と比べると、件数は前年(31件)より7件(22.6%)増加、行為参加人員は前年(2383人)より5570人(233.7%)増加、労働損失日数は前年(3190日)より1万1551日(362.1%)増加した。
また、「半日未満の同盟罷業」は、件数が46件、行為参加人員が9917人となっており、前年と比べると、件数は前年(47件)より1件(2.1%)減少、行為参加人員は前年(1万3698人)より3781人(27.6%)増加している。