死亡者数は前年同期比45人減少して880人に

厚生労働省は、平成30年の労働災害発生状況をまとめた(平成31年3月7日現在の速報値)。それによると、昨年1年間に発生した労働災害による死亡者数は880人となり、前年同期に比べ45人(4.9%)減少している。確定値は来月発表されるが、今回の速報値からみて、死亡者数は過去最少だった平成28年(928人)を下回るのがほぼ確実な状況になった。

同省がこのほどまとめた速報値では、30年の死亡者数は880人で、前年同期より45人減少している。これを業種別にみると、最も多いのは建設業の306人(全体の34.8%)、次いで、第三次産業231人(同26.3%)、製造業177人(同20.1%)、陸上貨物運送事業95人(同10.8%)、林業31人(同3.5%)、農業、畜産・水産業18人(同2.0%)、交通運輸事業16人(同1.8%)、港湾運送業4人(0.5%)、鉱業2人(同0.2%)の順となっている。なお、第三次産業の内訳では、商業が76人(第三次産業の中の32.9%)と最も多く、次いで、清掃・と畜48人(同20.8%)、警備業29人(同12.6%)、接客・娯楽19人(同8.2%)、保健衛生業12人(同5.2%)の順となっている。

業種別にみた前年比では、増加したのは製造業(20人増)、第三次産業(7人増)、建設業(2人増)の3業種で、他の業種は減少しており、陸上貨物運送事業業(33人減)、農業、畜産・水産業(16人減)、鉱業(11人減)、林業(8人減)での減少が目立つ(2ページ別表1参照)。

次に、休業4日以上の死傷者数は12万4777人で、前年同期(11万8079人)より6698人増加した。業種別では、最も多いのは第三次産業の5万8632人(全体の47.0%)、次いで、製造業2万7342人(同21.9%)、陸上貨物運送事業1万5575人(同12.5%)、建設業1万5127人(同12.1%)、交通運輸事業3336人(同2.7%)、農業、畜産・水産業2891人(同2.3%)、林業1331人(同1.1%)、港湾運送業329人(同0.3%)、鉱業214人(同0.2%)の順となっている。なお、第三次産業の内訳では、商業が1万9315人(第三次産業の中の32.9%)と最も多く、次いで、保健衛生業1万2770人(同21.8%)、接客・娯楽8894人(同15.2%)、清掃・と畜6336人(同10.8%)、通信2513人(同4.3%)の順と
なった。

前年との比較では、減少しているのは港湾運送業(1人減)のみで、他の業種はいずれも増加しており、第三次産業が3966人増加、製造業が1093人増加、陸上貨物運送事業が1087人増加などとなっている。