新たに約27万人が合格し、累計取得者600万人超える

厚生労働省は、平成27年度「技能検定」の実施状況をまとめた。それによると、受検申請者数の合計は70万6144人となっており、前年度(68万8575人)と比べ1万7569人(2.6%)増加した。また、合格者数の合計は27万4681人となっており、前年度(27万5256人)と比べ575人(0.2%)減少している。そして、制度創設からの合格者数の累計は約602万人となった。

受検申請者数の多い職種をみると、最も多いのは、ファイナンシャル・プランニングの42万4036人(対前年度比0.8%増、全受検申請者数の60.0%)、次いで、機械保全3万748人(同8.1%減、同4.4%)、機械加工2万1175人(同0.3%減、同3.0%)、知的財産管理1万8265人(同1.5%増、同2.6%)、金融窓口サービス1万4785人(同1.8%減、同2.1%)──の順となっている。

技能検定制度は、労働者の有する技能の程度を検定し、これを国が公証する制度。制度は昭和34年から実施されており、検定職種は、時代のニーズに合ったものとなるよう新設・統廃合など毎年見直しが行われ、平成28年4月1日現在、127職種で実施している。