支払総額は約7357億円新規受給者数は約63万人

厚生労働省は、平成28年度の労災保険事業の保険給付等支払い状況をまとめた。それによると、業務災害、通勤災害、二次健康診断等給付をあわせた保険給付の支払総額は約7356億8981万円となっている。また、新規受給者数は62万6526人となっている。前年度と比べると、支払総額は42億7804万円(0.6%)の減少、新規受給者数は8377人(1.4%)の増加となった。

給付の種類別にみた支払額は、業務災害では、療養補償給付1869億1963万円(業務災害による給付全体の29.3%)、休業補償給付882億3265万円(同13.8%)、障害補償一時金269億5883万円(同4.2%)、遺族補償一時金66億7827万円(同1.0%)、葬祭料19億6437万円(同0.3%)、介護補償給付52億7873万円(同0.8%)、年金等給付3213億2766万円(同50.4%)となっている。

また、通勤災害では、療養給付424億3767万円(通勤災害による給付全体の43.6%)、休業給付83億8277万円(同8.6%)、障害一時金38億5807万円(同4.0%)、遺族一時金4億2284万円(同0.4%)、葬祭給付1億3727万円(同0.1%)、介護給付12億9605万円(同1.3%)、年金等給付406億9222万円(同41.9%)となった。

なお、業務災害全体の支払額の合計は6373億6013万円、新規受給者数は55万1275人、通勤災害全体の支払額の合計は972億2688万円、新規受給者数は7万5251人となっている。また、二次健康診断等給付の支払額は11億279万円(3万9028件)となっている。

このほか、労災保険の社会復帰促進等事業による特別支給金の支払額が合計955億4178万円(業務災害842億5571万円、通勤災害112億8607万円)となった。