就職は5年連続で過去最高更新し約8万4600件

厚生労働省は、「平成26年度・障害者の職業紹介状況等」をまとめた。それによると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は8万4602件となっており、前年度(7万7883件)と比べ6719件(8.6%)増加し5年連続で過去最高を更新した。また、新規求職申込件数は17万9222件となっており、前年度(16万9562件)と比べ9700件(5.7%)の増加、就職率は47.2%(前年度45.9%)で5年連続の上昇となった。

 障害の種別にみた職業紹介状況では、身体障害者は、新規求職申込件数6万5265件(対前年度比2.1%減)、就職件数2万8175件(同0.5%減)、知的障害者は、新規求職申込件数3万2313件(同4.2%増)、就職件数1万8723件(同6.1%増)、精神障害者は、新規求職申込件数7万3482件(同13.2%増)、就職件数3万4538件(同17.5%増)、その他の障害者(発達障害者、高次脳機能障害者、難病者等)は、新規求職申込件数8162件(同18.2%増)、就職件数3166件(同25.5%増)となっている。

 また、就職率は、身体障害者は43.2%(対前年度比0.8%増)、知的障害者は57.9%(同1.0%増)、精神障害者は47.0%(同1.7%増)、その他の障害者は38.8%(同2.3%増)となっている。

 次に、産業別の就職件数をみると、「医療・福祉」が2万9453件(全体の34.8%)と最も多く、次いで、「製造業」1万1373件(同13.4%)、「卸売業、小売業」1万1366件(同13.4%)、「サービス業」9010件(同10.6%)の順となっている。

 また、職業別の就職件数では、「運搬・清掃・包装等の職業」が2万8556件(全体の33.8%)と最も多く、次いで、「事務的職業」1万7251件(同20.4%)、「生産工程の職業」1万719件(同12.7%)、「サービスの職業」1万426件(同12.3%)の順となっている。

 一方、解雇者数をみると、26年度の解雇者数は1192人となっており、前年度(1248人)と比べ56人(4.5%)減少した。理由別の解雇者数は、「事業廃止」436人(前年度501人)、「事業縮小」659人(同624人)、「その他」97人(同123人)となっている。