始めたきっかけで最も多いのは「労組員の勧め」

厚生労働省は、財形貯蓄制度をめぐる状況に関するアンケート調査の結果をまとめた。

この調査は、財形貯蓄の利用率の高い企業(製造業、運輸業などの大企業5社)の従業員500人を対象に平成27年7月に実施している(回収率93.4%。そのうち財形貯蓄を現在利用している者の割合は63.8%)。

調査結果をみると、財形貯蓄を始めた時期は、「入社〜6ヵ月以内」47%、「入社7ヵ月以内〜1年未満」10%、「入社1年以上 5年未満」11%、「入社5年以上」17%など となっている。

財形貯蓄を始めたきっかけをみると、「労働組合員の勧め」が36.7%と最も多く、次いで、「上司などの勧め」30.7%、「家族や会社以外の人の勧め」8.4%、「会社や金融機関の説明会を聞いて」5.7%、「パンフレットなど情報媒体を見て」5.1%、「銀行など金融機関の勧め」2.7%、「結婚などのライフイベントの経験」2.7%の順となった。

一方、財形貯蓄を行わない理由(1人3つまで回答)をみると、「財形貯蓄以外の方法で貯蓄している」が25.5%と最も多く、次いで、「制度をよく知らない」21.7%、「金銭的余裕がない」19.6%、「手続きが面倒」17.4%、「他の金融商品に魅力を感じる」7.1%、「貯蓄の必要性を感じない」6.5%、「家族が財形貯蓄を行っている」0.5%の順となっている。