大学卒は前年同期を0.6ポイント上回る91.2%に

厚生労働省と文部科学省はこのほど、平成29年度大学等卒業予定者の就職内定状況(平成30年2月1日現在)をまとめた。29年10月1日、同12月1日に次ぐ3回目の調査で、前2回と同じ大学62校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校の卒業予定者6250人を対象に実施している。

調査結果によると、学歴別の就職内定率は、大学は前年同期を0.6ポイント上回る91.2%となった。男女別では、男子は前年同期を1.1ポイント上回る89.9%、女子は前年同期と同じ92.8%となっている。

また、短期大学は前年同期を1.4ポイント上回る89.9%、高等専門学校は前年同期と同じ99.6%、専修学校(専門課程)は前年同期を1.1ポイント下回る85.6%(うち男子は前年同期比プラス3.0ポイントの84.9%、女子は同マイナス0.8ポイントの86.3%)となっている。

次に、厚生労働省がまとめた30年3月の高校・中学新卒予定者のハローワーク求人に係る求人・求職・内定状況調査(30年1月末現在)結果によると、高校新卒者の求人数は前年同期比11.9%増の約43万人、求職者数は同1.5%減の約17万3000人で、求人倍率は前年同期を0.29ポイント上回る2.48倍となっている。就職内定者数は前年同期比1.1%減の約16万3000人で、就職内定率は前年同期を0.3ポイント上回る94.3%となっている。

全国14ブロックごとの求人倍率をみると、全ての地域で1倍を上回っており、京浜では5.22倍と特に高くなっており、また、京阪神(3.22倍)では3倍を上回り、北陸(2.67倍)、東海(2.53倍)、北海道(2.32倍)、山陽(2.27倍)、四国(2.26倍)、甲信越(2.25倍)、関東(2.22倍)、北九州(2.08倍)、東北(2.04倍)では2倍を上回っている。

また、中学新卒者の求人数は前年同期比6.4%増の1715人、求職者数は同4.0%減の907人で、求人倍率は前年同期を0.18ポイント上回る1.89倍となった。就職内定者数は前年同期比9.8%増の134人で、就職内定率は前年同期を1.9ポイント上回る14.8%となった。