大卒は3年連続で前年を上回り20万3400円
厚生労働省がまとめた平成28年の初任給に関する調査結果によると、昨年の春に大学や高校を卒業した新規学卒者の初任給は、男女計で大学卒20万3400円、高校卒16万1300円となっており、いずれも3年連続して前年を上回った。
この調査は、平成28年3月に高校、高専・短大、大学を卒業した者または大学院修士課程を修了した者を採用した常用労働者10人以上規模の民営事業所約1万5300ヵ所の初任給についてまとめたもの。
調査結果によると、学歴別の初任給額は、男女計では、大学院修士課程修了23万1400円(対前年比1.3%増)、大学卒20万3400円(同0.7%増)、高専・短大卒17万6900円(同0.7%増)、高校卒16万1300円(同0.2%増)となっている。対前年伸び率は、すべての学歴で前年を上回っており、大学院修士課程修了と高専・短大卒は4年連続、大学卒と高校卒は3年連続の増加となった。
男女別にみた学歴別の初任給額は、男性は大学院修士課程修了23万1700円(対前年比1.4%増)、大学卒20万5900円(同0.7%増)、高専・短大卒17万9700円(同1.4%増)、高校卒16万3500円(同0.1%増)、一方、女性は大学院修士課程修了22万9700円(同0.5%増)、大学卒20万円(同0.6%増)、高専・短大卒17万5200円(同0.3%増)、高校卒15万7200円(同0.6%増)となっている。
次に、企業規模別の初任給額(男女計)をみると、大学卒では大企業(常用労働者1000人以上)20万6900円(対前年比0.8%増)、中企業(常用労働者100~999人)20万1100円(前年同額)、小企業(常用労働者10~99人)19万9100円(対前年比2.2%増)となっている。
また、高校卒では大企業16万3800円(対前年比0.8%増)、中企業15万9600円(前年同額)、小企業16万1200円(対前年比0.2%減)となった。