前年を0.24ポイント下回る2.14%、6639円に
厚生労働省は、平成28年の民間主要企業(原則として資本金10億円以上、従業員1000人以上で労働組合のある企業)における春季賃上げ要求・妥結状況を取りまとめた(20業種・313社について集計)。
それによると、平均妥結額は6639円、賃上げ率は2.14%となり、前年(妥結額7367円、賃上げ率2.38%)を額で728円、率で0.24ポイント下回った。賃上げ率が前年を下回るのは4年ぶり。
産業別にみた妥結状況では、妥結額が最も高いのは、「金融・保険」の7981円、次いで、「自動車」7499円、「造船」7402円、「機械」7181円、「電気機器」7103円の順となっている。一方、妥結額が最も低いのは、「電力・ガス」の4297円、次いで、「運輸」4557円、「鉄鋼」5166円、「非鉄金属」5676円の順となった。
産業別にみた賃上げ率では、最も高いのは、「金融・保険」の2.59%、次いで、「窯業」2.44%、「造船」2.42%、「自動車」2.34%、「機械」2.33%の順となっている。一方、最も低いのは、「電力・ガス」の1.44%、次いで、「運輸」1.55%、「精密機器」1.76%、「鉄鋼」1.77%の順となった。