派遣労働者は前年度比2.6%増の約252万人
厚生労働省は、平成25年度の労働者派遣事業報告書の集計結果をまとめた。
それによると、平成25年度中に実際に派遣された労働者数は、一般労働者派遣事業は、常時雇用労働者が52万3187人、常時雇用以外の労働者が46万3495人(常用換算)、また、登録者が171万6220人となっている。一方、特定労働者派遣事業は、常時雇用労働者が27万5738人となっている。
これを前年度と比較すると、一般労働者派遣事業は、常時雇用労働者が2.4%の減少、常時雇用以外の労働者が0.3%の減少、登録者が5.2%の増加、一方、特定労働者派遣事業の常時雇用労働者が2.8%の減少となっている。
この結果、一般労働者事業における常時雇用労働者及び登録者、特定労働者派遣事業における常時雇用労働者を合計した派遣労働者の数は251万5145人となり、前年度(245万854人)より2.6%増加した。派遣労働者数が増加したのは2年ぶり。
また、紹介予定派遣により派遣された労働者数は6万5520人となっており、前年度(5万3191人)より23.2%増加した。紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者数は3万5214人で、前年度(2万8815人)より22.2%増加している。
次に、派遣料金(8時間換算)をみると、一般労働者派遣事業の平均は1万7017円で前年度(1万7106円)より0.5%減少、特定労働者派遣事業の平均は2万3678円で前年度(2万3638円)より0.2%の増加、また、派遣労働者の賃金の平均額(8時間換算)は、一般労働者派遣事業が1万1688円で前年度(1万1684円)とほぼ同水準、特定労働者派遣事業が1万5492円で前年度(1万5337円)より1.0%増加した。