入職率は前年同期比0.4ポイント低下し9.2%に

厚生労働省は、平成30年上半期「雇用動向調査」の結果をまとめた。調査は、30年1月から6月までの入職・離職の状況について、常用労働者5人以上の事業所約1万5400ヵ所を対象に実施している(有効回答率53.9%)。また、集計入職者数は約3万8000人、集計離職者数は約4万6000人。

調査結果をみると、30年上半期の入職者は457万4100人(前年同期474万5700人)、離職者は431万7900人(同419万1700人)となっている。就業形態別にみると、一般労働者は、入職者272万6600人(前年同期292万8600人)、離職者244万3900人(同251万2500人)、パートタイム労働者は、入職者184万7600人(同181万7100人)、離職者187万4000人(同167万9100人)となっている。

入職率、離職率をみると、入職率は9.2%(前年同期9.6%)、離職率は8.6%(同8.5%)で0.6ポイントの入職超過となった。

就業形態別にみた入職率、離職率は、一般労働者は、入職率7.4%(前年同期7.8%)、離職率6.7%(同6.7%)、パートタイム労働者は、入職率13.9%(同15.6%)、離職率14.1%(同14.4%)となっている。

入職者を職歴別にみると、転職入職者が268万9900人(前年同期281万5700人)、未就業入職者が188万4200人(同193万人)で、率では、転職入職率が5.4%(同5.7%)、未就業入職率が3.8%(同3.9%)となった。

これを就業形態別にみると、一般労働者の転職入職者は166万5100人(前年同期185万1000人)、未就業入職者は106万1500人(同107万7600人)、転職入職率は4.5%(同4.9%)、未就業入職率は2.9%(同2.9%)となっている。一方、パートタイム労働者はの転職入職者は102万4900人(前年同期96万4700人)、未就業入職者は82万2700人(同85万2400人)、転職入職率は7.7%(同8.3%)、未就業入職率は6.2%(同7.3%)となっている。

また、入職者のうち新規学卒者(進学した者であっても学業とは別に常用労働者として働いている場合を含む)は104万2300人で、前年同期(103万8700人)と比べ3600人増加した。就業形態別では、一般労働者が83万4700人(前年同期比1400人増)、パートタイム労働者が20万7600人(同2100人増)となっている。