高卒の就職内定率は前年同期をやや上回る99.3%

厚生労働省はこのほど、平成29年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(平成30年3月末現在)を取りまとめた。

それによると、高校新卒者の就職内定者数は17万61人(前年同期比1.2%減)となっており、就職内定率は前年同期(99.2%)を0.1ポイント上回る99.3%となっている。男女別の就職内定率は、男子99.4%(前年同期比0.1ポイント増)、女子99.1%(同0.1%増)となった。

また、高校新卒者の求人数は43万2669人(前年同期比11.7%増)、求職者数は17万1265人(同1.0%減)、求人倍率は前年同期(2.23倍)を0.3ポイント上回る2.53倍となっている。

全国14ブロックごとの求人倍率をみると、すべての地域で1倍を超えており、北海道2.36倍(前年同期2.03倍)、東北2.05倍(同1.86倍)、関東2.27倍(同2.01倍)、京浜5.39倍(同4.82倍)、甲信越2.27倍(同1.97倍)、北陸2.66倍(同2.26倍)、東海2.56倍(同2.28倍)、近畿1.65倍(同1.48倍)、京阪神3.31倍(同2.84倍)、山陰1.94倍(同1.78倍)、山陽2.30倍(同2.11倍)、四国2.30倍(同1.98倍)、北九州2.11倍(同1.87倍)、南九州1.68倍(同1.41倍)となっている。

産業別の求人状況をみると、求人数が最も多いのは製造業で13万2878人(前年同期比16.8%増)、次いで、建設業6万986人(同15.4%増)、卸売業、小売業5万5836人(同10.8%増)、医療、福祉4万9738人(同5.3%増)、宿泊業、飲食サービス業2万7708人(同3.0%増)、サービス業(他に分類されないもの)2万6670人(同11.6%増)の順となっている。

次に、中学新卒者についてみると、就職内定者数は539人(前年同期比3.9%減)となっており、就職内定率は前年同期(75.9%)を4.2ポイント上回る80.1%となっている。求人数は1898人(前年同期比9.2%増)、求職者数は673人(同8.9%減)、求人倍率は前年同期(2.35倍)を0.47ポイント上回る2.82倍となった。