入職率は前年同期比0.2ポイント上昇し9.6%に

厚生労働省は、平成29年上半期「雇用動向調査」の結果をまとめた。調査は、29年1月から6月までの入職・離職の状況について、常用労働者5人以上の事業所約1万5000ヵ所を対象に実施している(有効回答率59.5%)。また、集計入職者数は約3万9000人、集計離職者数は約4万1000人。

調査結果をみると、29年上半期の入職者は474万5700人(前年同期455万9600人)、離職者は419万1700人(同425万8600人)となっている。就業形態別にみると、一般労働者は、入職者292万8600人(前年同期275万4800人)、離職者251万2500人(同251万1500人)、パートタイム労働者は、入職者181万7100人(同180万4800人)、離職者167万9100人(同174万7000人)となった。

入職率、離職率をみると、入職率は9.6%(前年同期9.4%)、離職率は8.5%(同8.8%)で1.1ポイントの入職超過となった。

就業形態別にみた入職率、離職率は、一般労働者は、入職率7.8%(前年同期7.5%)、離職率6.7%(同6.9%)、パートタイム労働者は、入職率15.6%(同15.2%)、離職率14.4%(同14.7%)となっている。

入職者を職歴別にみると、転職入職者が281万5700人(前年同期271万5800人)、未就業入職者が193万人(同184万3800人)で、率では、転職入職率が5.7%(同5.6%)、未就業入職率が3.9%(同3.8%)となった。

これを就業形態別にみると、一般労働者の転職入職者は185万1000人(前年同期170万2800人)、未就業入職者は107万7600人(同105万1900人)、転職入職率は4.9%(同4.7%)、未就業入職率は2.9%(同2.9%)となっている。一方、パートタイム労働者の転職入職者は96万4700人(前年同期101万2900人)、未就業入職者は85万2400人(同79万1800人)、転職入職率は8.3%(同8.5%)、未就業入職率は7.3%(同6.7%)となった。

また、入職者のうち新規学卒者(進学した者であっても学業とは別に常用労働者として働いている場合を含む)は103万8700人で、前年同期(100万9400人)と比べ2万9300人増加した。就業形態別では、一般労働者が83万3300人(前年同期比6900人増)、パートタイム労働者が120万5500人(同2万2500人増)となっている。