2018年4月入社の採用で「計画に届かない」30.7%
経団連(榊原定征会長)は、「2017年度新卒採用に関するアンケート調査結果」をまとめた。調査は、企業の大卒等新卒者の採用選考活動について、経団連企業会員1339社を対象に2017年7月から8月にかけて実施しており、回答があった553社について集計している(回答率41.3%)。
調査結果によると、採用選考活動の実施状況は、2017年4月入社対象の採用選考活動を実施した企業割合は98.9%で、1997年度の調査開始以来はじめて98%を超え、2018年4月入社対象(実施予定を含む)も98.4%となっている。採用計画の達成状況をみると、2017年入社対象では、「計画より多い」15.0%、「計画どおり」60.0%、「計画に届かない」24.5%、一方、2018年入社対象では、「計画より多い」11.6%、「計画どおり」56.9%、「計画に届かない」30.7%となっており、採用難の影響が一定程度みられる。
2018年4月入社対象の選考活動で学事日程を配慮したものとしては(複数回答)、「面接日を学生の希望を聞いてできる限り調整」が84.4%と最も多く、以下、「本社のある地域以外でも面接等を開催」67.2%、「面接日を時間的余裕を持って通知」64.0%、「土日、祝日や平日の夕方も活用」56.3%と続いている。
また、前年と比べた選考活動の状況の変化に関しては、「他社の内々定を保持したまま面接を受ける学生が増加した」とする企業割合が57.8%、「内々定を辞退する学生が増加した」とする企業割合が39.4%となっている。