就職件数は7年連続過去最高を更新し9万3229件

厚生労働省は、「平成28年度・障害者の職業紹介状況等」をまとめた。それよると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は9万3229件となっており、前年度(9万191件)と比べ3038件(3.4%)増加し7年連続で過去最高を更新した。また、新規求職申込件数は19万1853件となっており、前年度(18万7198件)と比べ4655件(2.5%)の増加、就職率は48.6%(前年度48.2%)で7年連続の増加となった。

障害の種別にみた職業紹介状況では、身体障害者は、新規求職申込件数6万663件(対前年度比4.3%減)、就職件数2万6940件(同3.8%減)、知的障害者は、新規求職申込件数3万4225件(同2.4%増)、就職件数2万342件(同1.9%増)、精神障害者は、新規求職申込件数8万5926件(同6.6%増)、就職件数4万1367件(同7.7%増)、その他の障害者(発達障害者、高次脳機能障害者、難冶性疾患患者等)は、新規求職申込件数1万1039件(同12.6%増)、就職件数4580件(同19.5%増)となった。

また、就職率は、身体障害者が44.4%(対前年度比0.2%増)、知的障害者が59.4%(同0.3%減)、精神障害者が48.1%(同0.4%増)、その他の障害者が41.5%(同2.4%増)となっている。

次に、産業別の就職件数をみると、「医療・福祉」が3万5386件(全体の38.0%)と最も多く、次いで、「製造業」1万2268件(同13.2%)、「卸売業、小売業」1万1547件(同12.4%)、「サービス業」9520件(同10.2%)の順となった。

また、職業別の就職件数では、「運搬・清掃・包装等の職業」が3万2499件(全体の34.9%)と最も多く、次いで、「事務的職業」1万8738件(同20.1%)、「生産工程の職業」1万2366件(同13.3%)、「サービスの職業」1万1242件(同12.1%)の順となっている。