インターンシップの最低日数要件を削除

経団連(榊原定征会長)は、「採用選考に関する指針」の手引きを改定し、「手引き」で定めているインターンシップの規定から、最低日数要件を削除した。

経団連では、企業が行う大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考に当たって配慮すべき事項を定めた「採用選考に関する指針」及び採用選考に具体的に取り組む際の留意事項を示した「『採用選考に関する指針』の手引き」を策定している。

今回の「手引き」の改定は、広報活動の開始日より前に実施するインターンシップについて、企業が柔軟かつ多様なプログラムを実施できるよう、最低日数要件を削除し、職場での受入れやインターンシップ受入れ後の学生へのフィードバックの実施など、教育的効果が高まる取組みが望ましいことを明記した。

そうえで、「インターンシップ本来の趣旨を踏まえ、教育的効果が乏しく、企業の広報活動や、その後の選考活動につながるような1日限りのプログラムは実施しない」としている。

なお、改定前の「手引き」は、インターンシップの求められるプログラムの条件として、「5日以上の期間」としていた。