管理職は部下の業務進捗や疲労蓄積の確認を

経団連(榊原定征会長)は、11月の過労死等防止啓発月間にあわせ、会員企業に「過重労働防止徹底のお願い」を行った。

 これは、経団連では平成28年度を「働き方・休み方改革集中取り組み年」と定め、「過労死は絶対にあってはならないことであり、経営トップが先頭に立って、管理職も含めた社員の過重労働防止対策に取り組まなければならない」との趣旨のもとに、各種活動を展開している中で、会員企業における継続的な取組みの推進を促すために行ったもの。

 その具体的内容は、①経営トップ自らが、長時間労働の撲滅に向け社内の意識改革を図り、強いリーダーシップを発揮しながら、業務全体の見直しを含め自社の実態にあった働き方・休み方改革に強力に取り組むこと、②労働時間の適正な把握や、ストレスチェックの実施など、労働法令が遵守されているかどうか、常時点検を行うこと、③管理職は、部下とコミュニケーションを密にして業務進捗や疲労の蓄積等を確認し、適宜、負荷軽減や業務支援などに努めること──となっている。