理想的な仕事は「収入が安定している仕事」61%
内閣府は、「国民生活に関する世論調査」の結果をまとめた。調査は、全国の18歳以上の男女1万人を対象に今年6月から7月にかけて実施し、有効回答のあった6281人(男性3007人、女性3274人)について集計している。
調査結果をみると、現在の所得・収入面の満足度は、「満足している」(7.4%)と「まあ満足している」(40.7%)をあわせて48.1%が「満足」と回答している。「満足」と回答した者の割合を年齢別にみると、18~29歳(55.0%)、30歳代(52.2%)、70歳以上(50.8%)で高く、一方、「不満」(「やや不満だ」と「不満だ」の合計)と回答した者の割合は60歳代(55.9%)で高くなっている。
次に、「働く目的は何か」については、「お金を得るために働く」と回答した者の割合が53.2%と最も高く、次いで、「生きがいをみつけるために働く」19.9%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」14.4%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」8.4%の順となっている。年齢別にみると、「お金を得るために働く」と回答した者の割合は、18~29歳(65.8%)、30歳代(65.5%)、40歳代(68.3%)、50歳代(58.5%)で高く、また、「いきがいをみつけるために働く」と回答した者の割合は、60歳代(25.0%)、70歳以上(32.0%)で高くなった。
また、「どのような仕事が理想的だと思うか」については(複数回答)、「収入が安定している仕事」と回答した者の割合が60.9%と最も高く、以下、「自分にとって楽しい仕事」57.6%、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」39.4%、「健康を損う心配がない仕事」32.0%、「世の中のためになる仕事」28.7%、「失業の心配がない仕事」26.8%、「高い収入が得られる仕事」17.1%の順となった。