求人票の内容に係る求職者からの苦情が約1万件
厚生労働省は、「平成27年度ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数」を取りまとめた。
それによると、求人票の記載内容に係る求職者からの申出・苦情の件数は1万937件となっており、前年度(1万2252件)と比べ1315件(10.7%)減少している。申出等の具体的な内容をみると、「賃金に関すること」が2654件(24.3%)と最も多く、次いで、「就業時間に関すること」2128件(19.5%)、「職種・仕事の内容に関すること」1439件(13.2%)、「選考方法・応募書類に関すること」1315件(12.0%)、「休日に関すること」1008件(9.2%)、「雇用形態に関すること」799件(7.3%)、「社会保険・労働保険に関すること」767件(7.0%)の順となっている(1件の申出等で複数の内容を含むものは、それぞれの内訳に計上)。なお、申出等のうち、「求人票の内容が実際と異なる」件数は3926件(35.9%)だった。
同省では、こうした相違に係る相談を受けた場合、ハローワークにおいて迅速な事実確認、必要な是正指導などの対応を行っている。その対応状況は、上記「求人票の内容が実際と異なる」件数のうち、是正指導の結果、「求人票の内容を変更」したものが1293件(32.9%)、「求人票に合わせ労働条件等を変更」したものが709件(18.1%)、「求人取消」が516件(13.1%)、「職業紹介の一時保留」をしたものが274件(7.0%)、「その他(求人票が無効等)」が1134件(28.9%)などとなっている。