新規大卒者の32%が卒業後3年以内に離職

厚生労働省は、「新規学卒者の離職状況 (平成24年3月卒業者の状況)」を取りまとめた。この取りまとめは、事業所からハローワークに対して、雇用保険の加入届が提出された新規被保険者資格取得者の生年月日、 資格取得加入日等、資格取得理由から各学歴ごとに新規学校卒業者と推定される就職者数を算出し、さらにその離職日から離職者数・離職率を算出したもの。

それによると、24年3月新規学卒者の卒業後3年以内の離職率は、大学が32.3%(前年比0.1ポイント減)、短大等が41.5%(同0.3ポイント増)、高校卒が40.0%(同0.4ポイント増)、中学が65.3%(同0.5ポイント増)と なっている。

また、事業所規模別にみた卒業後3年以内の離職率では、大学は、1000人以上が22.8%(前年同率)、500〜999人が29.3%(前年比0.6ポイント増)、100〜499人が32.2%(同 0.1ポイント増)、30〜99人が39.0%(同0.6ポイント減)、5〜29人が51.5%(同0.1ポイント増)、5人未満が59.6%(同0.8ポイント減)となった。同じく、高校は、1000人以上が21.6%(前年比1.6ポイント増)、500〜999人が29.5%(同1.3ポイント増)、100〜499人が37.0%(同0.2ポイント増)、30〜99人が47.3%(同0.1ポイント減)、5〜29人が 57.8%(同0.4ポイント減)、5人未満が68.4%(同0.8ポイント増)となっている。

産業別にみた卒業後3年以内の離職率では(離職率の高い上位5産業)、大学は、最も高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」の53.2%(前年比0.9ポイント増)、次いで、「生活関連サービス業・娯楽業」48.2%(同0.4ポイント減)、「教育・学習支援業」47.6%(同0.9ポイント減)、「サービス業(他に分類されないもの)」39.1%(同0.9ポイント増)、「小売業」38.5%(同0.9ポイント減) の順となっている。

同じく、高校は、最も高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」の66.2%(前年比0.7ポイント減)、次いで、「生活関連サービス業 ・娯楽業」61.1%(同1.5ポイント減)、「教育・学習支援業」59.8%(同5.9ポイント減)、「小売業」51.9%(同1.4ポイント減)、「建設業」50.0%(同1.5ポイント増)となった。